ハーブの働き
犬が本来備えている自然治癒力を引き出し、身体のバランスを整えながら病気を予防するため、ハーブはとても有用です。以下は獣医学上使用されている代表的なハーブです。
- 栄養補給
ビタミンやミネラルなど普段の食事で補うことができない栄養素を補給します。特に栄養価の高いハーブとして、アルファルファやネトル、イエロードックなどがあります。 - 体質改善・解毒
毒素や老廃物が体に溜まると皮膚疾患やリウマチ、癌などさまざまな疾患を引き起こすことになります。体質改善作用を持つハーブで身体機能を強化し、体内の老廃物を排出する機能を高めていきます。アルファルファやレッドクローバー、バードック、ネトルなどが代表的なハーブです。 - 抗炎症・抗菌
炎症を緩和し、細菌などの増殖や成長を抑える作用があります。エキナシア、オレゴングレープ、セージ、マシュマロウなどが代表的なハーブです。 - 免疫強化
免疫機能を刺激し免疫系統の働きを促し、病気にかかりにくい身体にしていきます。エキナシアやオレゴングレープ、エルダーなどが代表的なハーブです。 - 神経安定・鎮静
神経系の緊張や不安を解きほぐし、落ち着かせる作用があります。スカルキャップやバレリアン、パッションフラワー、セントジョンズワート、オート麦などのハーブです。 - 抗酸化・アンチエイジング
必須脂肪酸を多く含むハーブで臓器の酸化を防ぎ、健康な身体にしていきます。フラックス、ボリジ、月見草などが代表的なハーブです。
犬に多い疾病とハーブ療法
ひとつのハーブではできないことも、複数のハーブの力を借りることで相乗効果が生まれ、治癒力があがるのがブレンドの魅力です。調合には経験を要しますので、既に調合されている複合ハーブから入ると安心です。通信販売でも手軽に購入できます。
犬につかえるハーブはまだまだたくさんあります。ながめているだけでもたのしい本です。
参考文献:Herb for Pets・ペットの自然療法事典
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